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20~25ノットの風でセーリング!ウゾのお陰で細かいことは気にしない?Plomariの街

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皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!



10月3日(日)に私たちにとってLesvos島で最初の街Plomariに移動しました。そこまでの旅程と街の様子レポートです。

10月3日(日):午前10時、朝ごはんを済ませてからやっと出発準備開始。移動距離は25マイルほどだし、午後になってから風が弱まるので入港時にあまり強風になっていない時間帯に到着したいからです。10時半、アンカーアップをして5日間お世話になったApothekes湾を出ました。


外に近づくにつれて風が強くなっていくのを感じ、海面にも風の通り道がわかります。

出る時は赤いマーカーがスターボード(右側)に来るように航路を通過します。
この写真ではほとんどわからないのですが、マーカーの向こう側がかなり浅くなっているのが海面の色の変化でわかりました。

来た時は、この岸壁の左側から入ってきました。

でも今回はその岸壁を右側に見て、反対側の端方向へ進んでいきます。

湾の外に出てすぐにセール走行開始。今日もメインはセカンドリーフィングのまま。15ノットから20ノットの予想なのでこのままでいきます。ジェノアもちょっぴり出しのまま。

平均15ノットぐらいで6ノット程度のスピードですが、時折突風が19ノットぐらいになりスピードもその都度7ノットに。今日も快速走行になりそう?!

出発して1時間ほど過ぎたら、どんどん風が強くなってきました。平均20ノットで、突風時は25ノット弱になるので、平均スピードが7.5ノット前後、突風時は8ノット越え。その分海面が荒れてきたのがわかります。
特にこのちょぴっととがった部分をぐるりとするあたりで、突風が吹きまくりました。でもセカンドリーフィングしているので、それほどヒールすることはありませんでした。

でも海面はどんどん荒くなっていき、斜め前方からの波しぶきをバンバン受けるようになった!予報では15ノット程度だったのにねぇ。

オートパイロットが突風後に素早く戻らないので、マニュアルで舵を取るキャプテン。

予想よりも荒れていて、ちょっとがっかり。楽々暇暇セーリングって思ってたんですが、そうはいかず。不快とか危険と言うことは全くありませんが、できれば「暇暇楽々」に越したことはありません。この状態だと優雅にお茶を飲んでくつろぐっていうのは難しい。船内では荷物が移動する音がしておりました。

12時ちょっとすぎには、さらに風が強まり平均で25ノットぐらい吹き出しちゃって、セカンドリーフィングしているにもかかわらず、突風時はヒールし始めたのです。

12時50分ごろには方角も少し変わったこともあり、風は30度ぐらいまで変わりました。でもずっとセール走行しつづけられる安定した風が吹いてたし、スピードも平均7ノットは出ているので、目的地のPlomarionには予定よりもかなり速い時間に着きそうです。ただ、早く着きすぎちゃって、強風ビュービューの中でタウンバースに入ることになるのはいやだなぁ。

前方彼方に見えるのは、なんとトルコです!

今日の目的地Plomariまであと少しの我慢!
Vateraを過ぎたあたりがピークで、常に20ノットちょっと、突風時25ノット越えが続いたので、またキャプテン・ロブはマニュアルでヘルム。向かい風がかなり冷たく感じられ、たまらず防風ジャケットを着用。ラットから手を離せなかったので、方手づつ着せてあげました。30分ほどこのまま格闘!Plomariの港が見えてきたら、少しづつ穏やかになりました。

入港の角度にしたらほぼ全面からの風になってしまうので、一旦タックしたんですね。そのままもう1回タックして直前までセール走行しようと思っていました。というのは、まだまだ思ったより風が強かったので、少し収まるまで時間を稼ごうと思ったんです。でも、さんざん風にビュービューされていたので、ぐうたらセーラーの私は港を目の前にしてこんなところでウロウロするのはうんざりでした。他に選択の余地がない時だったら我慢できるんですけどねぇ。もう目と鼻の先で、入港が危険なほどの状態ではないから、もう待つのは嫌っていう気持ちになっておりました。そこで、まずはジェノアを巻き入れ。エンジンを付けて入港の位置に合わせてオートパイロットを設定したら、もうドンピシャ正面の風だったので、そのままオートパイロットにしたままメインセールをするする下ろしました。

Plomariのブレークウォーター付近になったら、風も海面も穏やかになっておりこれならそれほど苦労せずにスターン・トゥーで接岸できるなと思ったので、フェンダーをぶら下げて入港準備開始。季節的にも、地理的にもLesvos島のこの港に来るヨットはほとんどいないようで、タウンバースはガラガラでした!午後2時ちょっとすぎ、難なく接岸終了!

すぐにパッサレルを設置して街をお散歩です。Lesvos島での記念すべき最初の街訪問。

SATOMI号以外には、セーリングツアー用のキャタマラン1隻と、フランス国旗を揚げた小さなヨット、それと観光船が1隻係留されているだけでした。


ブレークウォーターのすぐ隣、水は結構きれいなのでここですぐ泳げそう・・・と思ったけど、そのすぐ隣になんとなく下水放出?と思われる場所があったので、考え直しました。


セーリングガイドブックには、地理的にトルコの影響を沢山受けているので建物がトルコ風だって書いてあったのですが、正直私たちにはあまり違いが感じられませんでした。ま、トルコにいったことがないからね、比較対象がありません。

Lesvos島のメインポートMytiliniまで40キロ。ここからバスが通っています。

ほんの10分もしないで街をぐると回ってしまい、午後3時、港沿いのレストランで遅めのランチ兼早めのディナー。日曜日なのでこの時間に空いているお店がほとんどありませんでした。
空いているお店に取り合えず入り、まずはウゾのレモネード割。この町はウゾが有名ってことで、メニューにも沢山の種類のウゾが乗っていたんですが、種類を指定せずにオーダーしちゃって、お店の人に聞いたら「一番人気なのをもってきます。」とのこと。で運ばれてきたものをみたら・・・・あれれ?これ今まで飲んでたのと同じ?ま、それが一番美味しいのかもしれませんが。Lesvos島Plomariご当地ウゾが出てくるかって期待してたので、ちょっと拍子抜け。で、ここから料理が出てくるまで実に1時間かかったんですよ。その間すきっ腹にウゾを飲んでいたので、料理がやっと出てくる頃には細かいことはでうでもよくなってきてました。
正直このお料理・・・まずくはなかったけど、味がシンプル過ぎて・・・美味しいとはいいがたかったんですが、ウゾのお陰と長らく待たされてやっと出てきた安心感で「ま、いいか。」となる味。それが狙いか?!

やっと食事が終わったころには夕方5時半を過ぎていました!SATOMI号への帰り道、港沿いの建物をを見て、そういえば、なんとなくこれまで見てきたギリシャの街の建物とはちょっぴり違う気もしてきました。それと街にベールをかぶったイスラム教徒の女性を見たのも、エーゲ海の島では初めてだったかも。やっぱりトルコの影響が強いのかなぁ。

10月4日(月):昨日夜になってから、湾内に押し寄せる波でそこそこ揺れながら一晩を過ごしました。不快なほどではなかったけど、Apothekes湾でアンカリングしていた時よりも揺れていたんですよね。

朝は10時過ぎから行動開始。朝ごはんを食べてに行くついでに、カフェ探しを兼ねて町をもう一度お散歩。前日は日曜日の午後だったので開いていないお店がほとんどだったし。

おお、これは馬のサドル屋さん?

スーパーマーケットで野菜をちょっと買い足し。

路上でトマトや卵を売るおじさんがいて、面白半分にトマトだけ買うことに。卵の値段を聞いたら、よそ者だと思ったからなのか10個で6ユーロだって!高いすぎ。新鮮なのかもしれませんけど、スーパーの卵より高いじゃん。トマトも大き目4つで2ユーロは、ちょっぴり高いんですけどねぇ~、ま寄付のつもりで買いました。卵もいれて6ユーロだとおじさんが食い下がってきたので何度も「卵はいりません。トマトだけ」って繰り返しました。

ぐるりとカフェを探してみましたが、結局、港に一番近いこの最初に見たカフェが一番よさげでした。すでに11時に近くになってた。

メニューも田舎にはまれなものがあり、私はスモークサーモンベーグル(でも実際はベーグルじゃなかったけど)に主人はパンケーキ(かなり質が良かった!)をオーダー。紅茶をオーダーしたらちゃんと葉っぱ出てきて、しかも香から私の大好きなアールグレーぽかったんです。あとで聞いたら、大正解。お姉さんはアールグレーと気づかずこれを出してくれていました。久しぶりにちゃんとしたアールグレーを楽しめたぜ!大満足。

SATOMI号に戻ったらすでにお昼すぎ。ブログ用写真を整理したり、ネットフリックスで映画をみたりしてまったり。本当はこの時点で、5日にここを離れることにしてたんです。港内に押し寄せる波が気になってので。でも天気が段々穏やかになってきたので前日ほどウネリが来なくなりました。それにPlomariと言えばウゾ。ウゾ製造博物館があるので、やはり行ってみたくなり5日も滞在する事に。そして、4日の午後になって入ってきたヨットの方が私達が次に行こうと思ってたアンカレッジには温泉があるよ、と聞き楽しみがまた1つ増えました!
さらにそこはタウンバースが無料で電気も水も使いたい放題とのこと。ちょっとした町だからレンタカーもあるそう。ということは、メインポートに行く必要ないかなぁ。メインポートに行こうと思っていたのは、そこのマリーナに係留してレンタカーを借りてゆっくりレスボス島を探検しようと思っていたんです。タウンバースは場所によっては長時間離れることに不安が残る場所もあるし。さらにオンラインオーダーしたパーツがメインポートの郵便局に届くんですね。でも、次に行こうとしていた温泉がある場所、タウンバースもすごく安全だったと聞きました。しかも無料?!やはり実際に行った人の話はすごく参考になりますねぇ。ということでまたまた計画変更の兆しですが、でも予定がないのが予定ってことで・・・。

ではこれからウゾ博物館に行ってきます!

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