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あちこちに感じれる海外の影響ーレスボス島Mitiliniの街

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皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!


主人のお母さんの新しいパソコンへの設定がなかなか手間取り、肝心のトイレ修理がMitiliniについてから4日目になってやっと終わりました。食事に出かけたり買い物に出かけるついでに街をいろいろ散策するうちに、他のギリシャの島とは違う海外(特にトルコ)からの影響をあちこちに発見しましたよ。


10月8日(金):リモートでオーストラリアのお母さんの新しいパソコンに古いパソコンから中身を移動させるのに苦労していた主人。時差があるので、お母さんに連絡して実際にやってもらう事などもすぐにできなかったりして、思ったより時間がかかってしまいました。かなり頭を使う作業で、かなりお疲れのキャプテン・ロブ。トイレ修理は土曜日から取り掛かれるようになりました。いかにもギリシャ料理は、結構飽きてきているので、この日の夜はイタリアンレストランに行くことに。
グーグルで調べて、ちょっと街のはずれにあったのですが、いい評価だから試してみることに。お店の外装も可愛らしくって、いっぺんに気に入りました。メニューもちゃんとしたイタリアンだった。

前菜のローストビーフを二人でシェア。美味!
メインは主人がボロネーゼ(ミートソース)で私のはオリーブやアンチョビー、ケッパーの味が特徴のプッタネスカ!どっちもすごく美味しかったし、何よりもパスタに腰がありました。私は食べ切れず(最初からわかっていましたが)お持ち帰り。
デザートはアイスクリームのキャラメルソース。これも二人でシェア。レモンチェロモいただいちゃった。

さらに帰り道にあるギリシャお菓子のお店で、バクロバなどを購入。主人は本当に甘いものが大好きなのです。
サイズが一口サイズなので、何種類か楽しめるのがいいですね。お抹茶用の和菓子みたいな感じ。



10月9日(土):朝から曇り空。朝ごはんのペイストリーを求めてマリーナ付近のカフェに行きました。このあたり、レスボス島の貿易でにぎわっていた時代を彷彿させる豪邸が立ち並んでいるのです。こういう豪邸はアテネでもあまり見かけたことがなかった。ましてやエーゲ海の島々ではあり得ませんでした。


朝ごはんをカフェで食べている間に雨が降り始め、雨宿りしてからマリーナに帰りました。その後、主人はトイレ修理スタート。パイプの辺りが詰まっているのでは、という予想があったので取り外してみたら、やはりその通り。砕かれてはいても溶け切っていないペーパーが沢山詰まっていたそうです。故障したバウのトイレは、パイプがくねくね上下してい配管なんですね。電動なのですが、モーターがペーパーを砕いても、その後それをカーブしたパイプを押し上げるほどの強さがなかったようで、残ったものが溜まってしまっていたんです。
ギリシャでは一般家庭でも、レストランなどの公共施設でも、トイレットペーパーを流すのは禁止で、ゴミ箱に捨てることになっています。下水が詰まりやすいからだそうです。流す必要がないからなのか、トイレットペーパーの紙質が硬いというか、溶けにくそうな感じがしていました。それと同様に、今後はバウのトイレはペーパー流し禁止となりました。きっと以前から同じ問題があったと思うんですね。というのは、バウのトイレには小さいゴミ箱があったんです。何で後ろのトイレにはないのに、ここだけにあるのかなぁって不思議だったのですが、特に気にすることもなくそのまま置きっぱなしにしていました。前のオーナーも、このトイレにはペーパーを流さないようにしていたのかも、とゴミ箱の存在に納得。ちなみに後ろのトイレはまっすぐにタンクに落っこちていく方式なので、同じ問題は発生しないのです。トイレ修理が終了したのは夕方5時近く。当初の予定では2日ぐらい滞在の予定だったマリーナですが、土曜日になってやっとトイレ修理が完了したし、翌日朝直ぐ出発というのも、お疲れのキャプテン・ロブには酷だし、月曜日の方がセール走行できるので、日曜日一杯ゆっくりすることにしました。



前日お持ち帰りしたパスタが残っているので、夕食は家ですることにして、次に行く場所がちょっと辺鄙な所でもいいように朝食用のベーコンや卵などを買い足しにでかけました。大手チェーン店スーパーの「My Market」はプレべザに住んでいた時に徒歩で行ける場所にあったお馴染みのお店で、ここでもマリーナから一番近くにあってしかも品揃えが豊富なのです。そこで驚いたのは、アジア系食品の棚が充実していたこと。本土のマーケットでさえもアジア食品といえば、せいぜいインスタントラーメンに醤油程度なのですが、ここは、なんとインドカレーのソースまで売っていた。
さらにラーメン生麺にうどんがあったよ。
パン粉まである!これ、本当にギリシャでは珍しいことなのです。アテネのスーパーだってこういうのはおいてなかったのに、離島のレスボスにあるなんて!やっぱりトルコがすぐ近くで、昔から貿易の街として栄えていたMitiliniは東の影響を強く受けているというか、人々自体が外国のものを受け入れやすい気質なんでしょうね。大半のギリシャの方は食べ物に関してはとても保守的で、あまりバラエティーがないなぁってずっと感じていました。やはりレスボス、他とは違う!

といことで、うどんとインドカレーのペーストを購入。お肉類は沢山冷凍庫にあるので
近々作ってみよう。インドカレーなんて一年ぶりぐらいじゃないかなぁ。あ、うどんもね。

街にある荘厳な教会。いつもより一本裏の路を歩いてマリーナに帰ったら正面玄関の方に出ました。

中からいい声が聞こえてきて覗いてみたら、翌日日曜日の礼拝用の練習をしていたようで、男性と女性がとてもいい声でお祈りの歌を歌っていました。

10月10日(日):朝からいいお天気でした。昨日は一日中雨がぱらついた曇りがちだったのです。気温も朝からポカポカ。前夜ウゾを飲みすぎた主人は11時ちょっと前まで起きてこなかった!朝ごはんと昼ご飯兼用を街で食べてから、お城を見に行くことに。

前日中を見た教会。港の反対側からみたところ。ドーンと街の中心に鎮座している感じです。

メインの港には数隻のかなりデカい海上パトロールの船が係留されています。ギリシャとトルコは長いこと緊張状態にあり、レスボスはもうすぐ目と鼻の先がトルコ。よくトルコのジェット機が領空侵犯したりトルコの漁船がギリシャ領に入ってきたりするそうなので、出動回数も多いんでしょうね。
漁船も大型が何隻も係留されています。これまでみた規模の漁船とは比べ物にならないほどのサイズ。エーゲ海のど真ん中まで遠洋漁に行くのかな。

そして、後で気づいたけど撮影禁止のパトロール船。カバーがかけてありますけど機関銃が乗っかっています。これが前にも後ろにも両方ある。本格的なパトロール船です。船体の横部分に「進入禁止、撮影禁止」の看板が立っていて、常に警備員の方がデッキにいました。
こういうのも、他のギリシャ諸島では見かけない光景。これもある種海外(トルコ)の影響ということでしょう。近年トルコを通過しギリシャを入り口としてEUに不法移民しようとする人たちが、ボートピープルになりレスボス島及び周辺の島々に上陸してくるのが問題になっているそうです。なので、不法難民の取り締まりにも、これらのパトロール船が出動しているんでしょうね。

ブランチ終了後、丘の上にある古城を目指してウォーキング。1キロ弱なのでいい運動。天気は汗ばむほどの陽気、でも夏の暑さはもうなくて、爽やかな秋晴れの日です。
古城の使くに、なにやら厳かな建物がありました。「エーゲ海諸島方針中央事務局」ってことですが、レスボスあるというのは、もしかしたらトルコ情報収集をしているのか?!島にこんな政府機関のしかもかなり立派な建物があるというのは、国際関係上レスボスが重要な位置にあるからなんでしょうね。う~ん、レスボス島、知れば知るほど面白い。

そのお迎えにある建物、看板は出ていませんでしたが、きっとこれも政府関係の建物なんでしょう。

重厚な建物をちょっとすぎたところに、マリーナからも見えるMitilini城があります。ビザンティン帝国時代に建てられて、その後オスマントルコの侵略で攻撃され破壊されて、1500年代に修理、増築されたそうですが、その前にも何回も増改築があったそうです。元々は古代ギリシャの神殿の上に建てられたそうな。とにかく長い歴史を潜り抜けてきたわけですね。
残念ながら中には入れませんでした。日曜日でもオープンしているはずのですが、修復工事がされているようで・・・夏のシーズンが終わったし日曜日だから来訪する人の数を考えたら閉鎖した方がいいかなってことかしら。こういうことはギリシャではよくあります。グーグルマップ上ではオープンしていても実際は閉店とうのは珍しくないのです。
外から見られる限り眺めておきました。まレムノス島の城塞をしっかり見たし、年代的には同じようなものなので、きっと中身も同じ感じでしょうね。良かったレムノスで見ておいて。

帰り道は、港の反対側からまた古い街並みが続く路地を歩いて戻りました。その途中にYeni モスクがあります。これぞまさしくオスマントルコの侵略時代の名残そのもの。レスボスは1462年から1912年までオスマントルコに占領されていたので、イスラム教徒も沢山住んでいそうです。1920年にイスラム教徒の大半がレスボス島を去ってからは放置されてしまい朽ちていくままになっているそうですが、現市長さんは修復する意思を示しているそうな。でも全く進んでいる様子はありませんな。このちょっと先が、一昨日いったイタリアンレストランでした!

ということで、いろんな面白い発見があったMitliniの港。レスボス島では最初のメルティミ待避で5日間もいたApothekes湾、夜になるとゆらゆら激しいうねりに悩まされたPlomariの港と、合計では2週間お世話になりまた!このブログが更新される時には、マリーナを出て次の島目指して移動中です。次はお隣のKhios島まで約10時間の旅。その模様も楽しみにしていてくださいね。

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