皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードとギリシャ船上生活レポの世界にようこそ!
9月26日はレンタルスクーターでMyrinaからち30分ちょっとの所にあるMudros兵士墓地に行ってみました。
Skopleos島でスクーターをレンタルしてから、その手軽さと安さが気に入りLemnosでもスクーターをチョイス。1日15ユーロです。前のよりちょっと小さい125cc。9月も終わりに使づき秋の気配のギリシャは、太陽も緩やかでスクーターがとても気持ちいいのです。真夏だったら暑すぎて熱射病になっちゃいます。墓石には名前だけのものや、名もない兵士となっているものもありました。ご家族がわかっているものは、メッセージなども刻まれていました。この方は享年26才、シドニー郊外のストラスフィールドの出身でした。なんだかとっても身近に感じました。年齢がほとんど20歳前半の若い兵士たち。中には16才、17才というのもあり、年齢をごまかして兵士になったんだろうな、と予想できるものもありました。
なぜLemnoso島にこれがあるかというと、Lemnos島自体が、その立地関係から連合軍の基地となっており、Mudrosの港はとても大きいので、そこに病院船や沢山の戦艦が待機していたそうなんですね。ガリポリでの負傷兵をLemnosに運び、ここで治療を受けたものの、その甲斐なく島でなくなってしまった兵士たちの墓地なのです。なので、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド人のみならず、フランス人、さらにはインド人、エジプト人などいろろな人種の方が同じ墓地の違うセクションに祭られています。沢山の命が犠牲になったことを考えると、本当に戦争は絶対にあってはいけないと思いますが、残念ながら今でも世界のどこかで必ず紛争が起こっていますね。
でかけたのが午後1時ぐらいからだったので、ヨットに戻ってきたのは午後4時ぐらいでした。次は港の後ろの城塞に登ってみようと思っていましたが、取り合えずもう少し夕方になってから行くことに、ちょっと休憩。
夕方6時半になり、日がちょっと傾いてきた頃に、再度出発しました。
古代ビザンティン帝国時代のお城で、12世紀から建造がスタートし、13世紀に再度手を加えれたそうです。エーゲ海では一番大きなお城。その後も一時的にはオスマントルコ帝国の支配下となり、敷地内にモスクも立てられていたそうです。やはりLemnosは位置的に歴史的にトルコとの関連が強いんですよね。
たしかにデカイ!
あそこが頂上です。ちゃんと上りましたよ。
城塞の入り口はくねくねしていて、日本のお城の入り口とそっくり。くねくねしていて、狭いからどうしても進み方が遅くなりますよね。敵はここで袋のネズミ的になり塀の上から攻撃されちゃうわけです。
旗がたなびいていた場所まで登りました。かなり高いし柵とかがないので、高所恐怖症の人は無理だと思います。
Myrina湾は一番外側のブレークオーター内に、さらにタウンハーバーへの波のうねりを防ぐような形になっている古いフェリー乗り場の桟橋があります。
さらにその多くに小さな漁船用の港があり、かなり守られた港だというのがわかりますが、その分すごいことになる日もあるってことかしら。SATOMI号が見えますね。真ん中辺の青いヨットです。今週は木曜日あたりからしばらくまたメルティミがこのあたりにやってくるので、私たちはそれを避けて28日(つまりこのブログ更新される時)には次の目的地Levos島に向かって出発しますが、27日の午後に入港してきたヨットはここでメルティミをやり過ごすために来たそうです。直撃コースではないし、以前にもLemnosに来たことがあるそうで、やはりいい港なんでしょう。私たちがタウンバースに移動した日の夕方もちょっと風が強くなったんですが、全く感じることもなく波もたたない、本当に平和な夜でしたから。
あれが入り口。
みているうちに日が暮れましたが、まだ7時ぐらい。大半のレストランが夜8時からオープンなので一旦ヨットに戻りシャワーを浴びたり着替えたりすることにしました。その後、前日偵察していたレストランに行ってディナー。戻ったころには夜11時ぐらいになっていました。
9月27日(月):朝一番で洗濯物を出しに行きました。朝出したら午後早い時間には出来上がるし、コインランドリーもありますが、値段的にはさほど差がないのです。ま、ドライヤーを使わずヨットのシートなどに干せば安上がりでしょうが、私たちがお洗濯に出す時はシーツなどを何枚もためてから出しているので、干す場所がないんですよね。だからいつもドライヤーで乾かしています。Lemnosのランドリーサービスは他の場所より安く、コインランドリーで自分達でやるのとあまり変わらない料金。しかも港からうんと近いのです。洗って乾かして、たたむことまでやってくれて、その間、自分たちは他の事ができる、って言うのを考えると、やはりランドリーサービスはお値打ち!
朝食後硬くなったパンを魚にあげました。物凄い勢いで集まってきた!
Lemnos島はトルコからギリシャに入国してくるヨットも多く、ポートポリスも他の場所よりもかなりしっかりしていると聞いてました。トランジット・ログを見せると「無制限」というログは珍しいようで、じっくり読んでいましたが特に問題なし。クルージングタックスも10月10日で期限切れかな、と思っていたら「大丈夫よ、10月一杯まで支払われています。」と教えてくれました。トルコへの入国の質問をしたら、「お隣のカスタムに聞くのが一番ですよ。」と教えてくれました。そこでドア一つとなりのカスタム(税関)を訪問。そこでも「無制限トランジットログ」が珍しいようでスタッフ同士ギリシャ語で何か言っていましたが時々「プレべザ」」というのが聞こえました。プレべザで発行したみたいねぇとか言ってたのかな?主人が「ボートはオーストラリア船籍ですが、私たちはギリシャのパーマネントレジデントなのでこういうことになっています。」と説明すると「な~るほど。」という反応。ギリシャとトルコは常に緊張状態にあるのですが、現在の位置からすると、すぐ近くの島がすでにトルコ領だったりして、本当に直ぐ目と鼻の先がトルコなんですね。「トロイの木馬」で有名なトロイも近いので、主人はトルコ行にも興味が出てきています。ただ一番の心配は、通常、ギリシャを離れた時点でトランジットログはポートポリスに返納します。というのは通常トランジットログを持っているとういことは期限内しかギリシャ海域を航行できず、期限が切れる前にギリシャを出て、来年の夏まで戻らないっていう場合なのです。だから返納してもまた次の年新しいものを発行してもらうのですが、私たちのは無期限。さらに取得した時が物凄い大変だったので、再発行というのは避けたい。短期間だけトルコに行ってまたすぐギリシャに戻るのに、無制限のトランジットログを返納するのが心配だったんですね。ですが、それは心配なかったんです。トランジットログは返納の必要はなく、出国する港のポートポリスで普通通り出国のスタンプを押してもらいトランジットログは保持しておき、ギリシャに再入港した時にまたポートポリスで入国スタンプをもらえばいいだけというのがわかりました。
本当にトルコ領に行くかどうかは不明ですが、思ったより簡単だったので、行く気になった場合も問題ないことがわかり、安心しました。
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